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クレジットカード業界の仕組み。イシュア、アクワイアラってなに?業界の中身やお金の流れを見てみよう。

オフィス
普通の人が持つクレジットカードに関する情報は、ただの現金の代わりになるカードくらいだと思います。

それでは、クレジットカードをめぐる決済までの仕組みをどれくらいの人がご存知でしょうか?

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私たち利用者にとっては、店舗とその端末にしか接点のないクレジットカード業界です。

しかし、実際に決済にまで至るその仕組みは大変複雑で、さまざまな会社が各々の役割を効率よく分業し、なおかつ運営リスクのヘッジを行っています。

そこで本日は、クレジットカード業界の仕組みのお話を通して、必ず出てくる「イシュア」や「アクワイアラ」などの用語をできるだけ細かくかみ砕いてご紹介します。

この記事を読み終わった頃には、きっとクレジットカード業界の仕組みがスッキリと頭の中に整理されることでしょう。

クレジットカードの仕組み

クレジットカード業界の仕組みはかなり複雑で、実際のサービスやお金や情報の流れを言葉だけで理解する事は難しいです。

【クレジットカードの決済に関する仕組み】

どうですか?これだけ見てもさっぱりわかりませんよね。

ただし、みなさんがご存知のクレジットカード取引の流れは、全体のごくごく一部だということはご理解いただけたと思います。

ここではまず、全体像をざっくりとご覧いただき「どうやら実際はかなり複雑な流れなんだな」ということだけご理解いただければ、それで十分です。

注意
上図の黄色い矢印がカード会員が支払ったお金の流れです。
それ以外にも複数の矢印があり、かなり複雑なのがわかります。

次から、この図をもとに一つ一つ詳しくお話ししていきますね。

一つ一つの用語についての説明をお読みいただきながら、上の図と見比べていただくと、より整理しやすいと思います。

国際ブランドとは

本

クレジットカードの国際ブランドとは、国際的な決済網を持ったクレジットカードブランドを指します。

「〇〇国内のみで使えるカードブランド」があったとしても、それは国際ブランドとは呼ばないわけですね。

具体的には、クレジットカードに記載されている「VISA」や「Mastercard」、「JCB」などを国際ブランドとよびます。

主要国際ブランドとその特徴は、次のようになります。

国際ブランド名特徴
VISA世界最大の決済網を持ち、会員数、加盟店数、知名度ともに世界最大のクレジットカード会社です。
MastercardVISAと並び世界規模の決済網を持つクレジットカードです。特に欧州ではVISA以上の強い決済網を持っていると言われています。
JCB日本発で唯一の国際ブランドです。日本国内やハワイでは抜群の決済網と知名度を持ちます。
American Expressステータス性の高さで有名なクレジットカードです。高級ホテルやレストランでの優待サービスなどが有名です。
Diners Clubアメックスと並ぶ高ステータスカードです。特にレストランでの優待サービスには定評があります。
銀聯(ぎんれん)中国中央銀行主導で発行されたクレジットカードで、今最も成長率の高いクレジットカードです。決済網は中国国内のみにとどまらず、広範囲になりつつあります。
ディスカバーアメリカのディスカバー・フィナンシャル・サービスが展開しているクレジットカードです。日本では発行されていませんが、前出のDiners Clubを傘下に置いています。

国際ブランドの役割

これらの国際ブランドは、クレジットカードの仕組みの中でどのような役割を果たすのでしょうか?大きく分けると下の3つです。

①決済ネットワークの運営・・・世界中の加盟店で使えるように電子決済網の整備、提供などを行います。

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ケロンくん

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②ライセンス業務の管理・・・イシュアやアクワイアラにライセンスの発行を行います。これにより入るライセンス料が、国際ブランドの収益源の一つ。

③国際ルールの作成・運営・・・ブランド価値を高め、安全に安心に使えるようなルール作りとその指導運営をしています。

なお、国際ブランドについて詳しくは下記記事をご覧ください。

クレジットカード国際ブランドはそれぞれ何が違う?どれを選べばいい?比較のポイントを徹底解説

イシュアとは

card

クレジットカードの発行形態には種類が2つあります。

  • プロパーカード:国際ブランドが自社発行するカード
  • 提携カード:イシュアとライセンス契約をして発行するカード

VISAやMastercardはブランドライセンスを提供するだけでクレジットカードは自社発行していません。

よって、VISAやMastercardのロゴがついたクレジットカードはすべて提携カードです。

イシュアの役割

イシュアとは、国際ブランドとライセンス契約を結び、提携クレジットカードを発行している発行会社を指します。

たとえば三井住友VISAカードの場合、国際ブランドはVISAで、イシュアが三井住友カードです。

ちなみにイシュアという名称は、英語で「発行者」を意味する「issuer」から来ています。

カード会員が利用した代金をアクワイアラへ立替払いしたり、カード会員の口座からお金を引き落としたりするのもイシュアです。

注意
その他にも新規会員の募集、ポイントサービスの管理運営、毎月の利用明細の発行などもすべてイシュアの仕事となります。
私たちが連想するクレジットカードの役割の大半は、「イシュア」がはたしているわけですね

イシュアの大手一覧表

日本国内だけでも多数のイシュアが存在しています。

銀行系、信販系、自動車系など多数ありますが、主要なものは下記の通りです。

銀行系ジェーシービー
三井住友カード
三井住友信託
ディーシーカード
UFJニコス
ユーシーカード
T&E系American Express International
信販系オリエントコーポレーション
ジャックス
アプラス
セントラルファイナンス
ライフ
楽天カード
自動車系トヨタファイナンス
日産フィナンシャルサービス
流通系クレディセゾン
イオンクレジットサービス
オーエムシーカード
エポスカード
UCS
高島屋クレジット
ファミマクレジット
ローソン・シーエス・カード

なお、イシュアについての詳しい説明はこちらをご覧ください。

処理センターとは

サーバールーム

クレジットカードを利用した取引は、1取引ごとに加盟店の端末を経由して計算・集計・統合・転送されています。

これが全世界単位で24時間365日行われており、膨大なデータ処理が休むことなく行われています。

ポイント!
膨大な量のデータ処理を休まず行い続けるには、データ処理の専門会社でないととても出来ませんね

処理センターの役割

処理センターは、加盟店管理会社(アクワイアラ)とカード発行会社(イシュア)の決済業務のデータ処理を行っています。

加盟店の端末から送付された取引データは、瞬時にカード利用者の情報と照合、計算、集計が行われ、決済の可否が判定される流れです。

なお集計後の取引データはイシュアとアクワイアラに送付されています。

処理センター大手一覧表

クレジットカードのリアルタイム決済を可能にするために大切な役割をはたしている処理センターはいくつもありますが、その中でも大手の一覧表は下記の通りです。

情報処理センター主要会社
株式会社日本カードネットワーク
ソニーペイメントサービス
NTTデータ
GMOペイメントゲートウェイ株式会社

アクワイアラとは

カード複数枚
クレジットカードを利用できる店舗やWebサービスのことを、そのクレジットカードの「加盟店」と言います。

アクワイアラは、これら加盟店と契約してサービスの提供や管理をする会社です。

私たちが加盟店でカードを利用して買い物をすると、イシュアが消費者の口座から代金の引き落としを行います。

イシュアによって引き落とされた代金は、イシュアからアクワイアラへと支払われ、最終的にはアクワイアラから加盟店へ支払われることになります。

このようにアクワイアラは、加盟店とイシュアとを結んでいます。

ただ、私たちカード会員にとっては、アクワイアラとの直接の接点はあまりないため、その存在や役割を感じる事はあまりありませんね。

アクワイアラの役割

アクワイアラという名称は、英語で「得る、獲得する」などの意味を持つ「acquire」から来ています。

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アクワイアラはその名の通り、加盟店を新規開拓して増やしていくことが主な業務です。

新たに開拓した加盟店に対して、クレジットカード決済ができるシステムの導入・教育をします。

そうして契約した加盟店から売上記録(データ)を取得し、加盟店に対して入金を行うのもアクワイアラの仕事です。

クレジットカード決済を導入する店舗にとって、アクワイアラが存在していることによって導入や精算がスムーズに行えると言えますね。

アクワイアラを兼ねているイシュアがほとんど

日本の場合クレジットカード会社がイシュアとアクワイアラの両方を兼ね、同じ会社で両方の業務を行っている場合がほとんどです。

また、JCBの場合などは、JCB自身が国際ブランドでありながら、同時にイシュア、アクワイアラの業務も行っています。

なお、アクワイアラについての詳しい説明はこちらをご覧ください。

ポイント!
日本でアクワイアラとしての業務を専門に行っている会社としては、UCカードがあります。
UCカードは加盟店契約業務を行い、それにたいしてカード発行業務(=イシュア)はすべてクレディセゾンが行っています。

加盟店とは

支払いの様子

クレジットカード業界における加盟店とは、クレジットカード会社と契約をしている店舗等を指します。

カード会員は、そのカード会社の加盟店でクレジットカードを使うことが可能です。

よって、店舗等がクレジットカードを取扱うためには、クレジットカード会社との加盟店契約が必要となります。

加盟店の役割

加盟店は、カード会員が商品等の購入時に提示したクレジットカードの情報や購入した商品の値段などを、端末を通して処理センターへ送信します。

決済が可能かどうかの判断を受ける最前線の役割をはたしています。

無事決済が済めばカード会員からサインをもらい、それを管理するのも加盟店の仕事です。

なお、加盟店についての詳しい説明はこちらをご覧ください。

カード会員とは

PCとカード

私たちのことですね。

カード会員とは、イシュアが募集したクレジットカード会員の審査を受け、そのクレジットカードの利用を認められた人のことを指します。

カード会員になると加盟店でクレジットカードの利用が出来るため大変便利な反面、ルールの遵守を厳しく求められます。

クレジットカードには名義人が刻印されています。

たとえ家族であったとしても、名義人以外がそのクレジットカードを使用することは絶対にやってはならないことです。

なお、カード会員についての詳しい説明はこちらをご覧ください。

注意
仮に名義人が「使っていい」と許可していたとしても、利用停止処分や強制解約になる可能性があります。
悪質かつ常習的とみなされれば、詐欺罪に問われる可能性もあります。

クレジットカードをめぐる手数料

手数料

クレジットカードに関する全体の流れについては上で示した通りです。

それでは国際ブランドやイシュア、アクワイアラや加盟店などの各プレイヤー達はどういったビジネスモデルで収益を上げているのでしょうか

ここもさきほどと同じく、まずざっくりと全体図を見ていただき、その後で一つ一つについて述べていきたいと思います。

いかがですか?

思ったより複雑だったのではないでしょうか?

私たちカード会員が支払ったお金がこのようにあちこちの収益となり分配され、最終的な残額が店舗(加盟店)へと支払われていきます。

それではもう少し細かく見ていきましょう。

国際ブランドの収益

VISAなどの国際ブランドは、クレジットカード会社(イシュア)からライセンス収入を受け取り、ライセンスを発行します。

次にクレジットカード取引がはじまると、上図のような決済料金による手数料やネットワーク手数料などの手数料を受け取っています

これらが国際ブランドの収益です。

ケロンくん

つまり、イシュア(カード会社)が増えて取引高が増えれば増える程、国際ブランドの収益が上がるんだね

イシュアの収益

クレジットカードを発行しているイシュアは、クレジットカードの取引ごとにアクワイアラからの手数料収入を得ます。
※この手数料をインターチェンジ・フィーとも言う

それ以外にもクレジットカードカード会員からの「年会費」分割払いやリボ払い利用時の「金利手数料」などがイシュアの主な収益となります。

なお、インターチェンジフィーについての詳しい説明はこちらをご覧ください。

ケロンくん

国際ブランド以上に、イシュアはさまざまな収益の柱を持っているんだね!

アクワイアラの収益

店舗などクレジットカード加盟店の管理を行っているアクワイアラは、加盟店でクレジットカードが使用されるたびに、加盟店から加盟店手数料を受け取ります。

ただし実際は、イシュアから入金された金額から加盟店手数料を差し引いた金額が加盟店に支払われ、収益を成立させています。

ただし、イシュア対してインターチェンジ・フィーを支払うため、アクワイアラの実質的な収益は加盟店手数料から、インターチェンジ・フィーを差し引いた金額となります。

なお、加盟店手数料についての詳しい説明はこちらをご覧ください。

処理センターの収益

処理センターは、24時間365日利用されているクレジットカードシステムに関する業務を行っています。

ここで処理されるビックデータの送信先であるイシュアやアクワイアラからのデータ処理代が処理センターの収益となっています。

加盟店の収益

加盟店は、アクワイアラに対して加盟店手数料を支払っており、上図の中では収益を上げているようには見えません。

しかしながらクレジットカードが利用できることにより、カード会員の利用者が増えるため、1取引に対する利益は減っても取引数全体(=売上)が増えることになります。

これが加盟店の収益です。

カード会員の収益

カード会員に金銭的な利益はありあせん。

むしろ、カード会員は年会費の他に、カード利用時に支払方法によってはリボ払いや分割払いの金利手数料を支払います。

こういった費用はかかりますが、カード利用料の支払日までツケ払いが出来るため、給料日を待たなくても買い物をすることも可能です。

それ以外にもカードの利用高に応じてカード会社からポイントが付与され、航空会社のマイルをはじめさまざまなものとの交換に利用することが出来ます。

ケロンくん

こういった便宜性や、付与されるポイントがカード会員の収益だね!

まとめ

本日はクレジット業界の仕組みのお話を通して、クレジットカード業界ならではの「イシュア」や「アクワイアラ」などの果たす役割や収益構造についてお話をしてみました。

こういった各パートの役割を果たす人たちの働きにより、24時間365日、世界中どこからでもクレジットカードでの決済が可能になるわけです。

私たちが目にするのは加盟店の端末とクレジットカードそのものくらいですが、その裏ではさまざまな処理が瞬時に行われているわけですね。

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ケロンくん

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