デビットカードは高校生でも簡単に所持できることをご存知でしょうか?
クレジットカードとは異なり、デビットカードは「年齢制限」が低く設定されており、15歳以上から申し込めるデビットカードがほとんどです。
ケロンくん
▼この記事は動画でも解説しています♪
この記事の目次
日本はオリンピックや大阪万博に向けて急速にキャッシュレス化を進めている
日本は他国に比べてキャッシュレス化が遅れています。
以下の図を見てもわかるとおり、キャッシュレス決済比率は1位の韓国が89.1%なのに対し、日本は18.4%に留まっています。
出典:キャッシュレス・ビジョン
そんな中、日本では2020年に東京オリンピック・2025年に大阪万博を控えていることもあり急速にキャッシュレス化を進めています。
2027年までにキャッシュレス決済比率を4割にしたい!
2017年6月に閣議決定された「未来投資戦略2017」では、以下の指針が示されました。
10年後(2027年)までにキャッシュレス決済比率を4割程度とすることを目指す
引用:未来投資戦略2017
2018年4月に経済産業省などが作成した「キャッシュレス・ビジョン」でもこのことに触れています。
ちなみに、日本の場合、カードや電子マネーの保有枚数については2位と比較的多いです。
出典:キャッシュレス・ビジョン
あとは、「カードを使える環境を整えていくこと」と「現金好きの国民性を変えていくこと」が必要でしょう。
高校生とはいえ、現金以外の支払い方法に慣れておく必要がある
「高校生にキャッシュレス決済は早い」と思う方もいるかもしれませんが、そうすると高校を卒業した途端、いきなりキャッシュレスの世界に晒されることになります。
そう考えると、高校生のうちから少しずつ現金以外の支払方法に慣れておく方が安全かもしれません。
でも学校ではお金やクレジットカードについて十分教えてくれない
学校の授業でクレジットカードについて教わった記憶はありますか?
世代にもよるかもしれませんが、「ほとんど記憶にない」という方が多いのではないでしょうか。
実際、学校の授業でクレジットを取り扱う時間は高校・中高一貫校では「1時間以上2時間未満」がもっとも多く、中学校では「30分~1時間未満」がもっとも多くなっています。
クレジットカードの仕組みを考えると、授業で取り扱う時間が少し短すぎる気がしますね。
指導内容
重点的に教えていることとしては、クレジットの仕組みや利用上の注意、多重債務、クレジットの利用方法などが挙がっています。
ただ、何も知らない学生に1~2時間程度でこれらをすべて教えるのはかなり難しいと考えられます。
クレジットカードの仕組みやリボ払い・キャッシング、クレヒス(信用情報)について簡単にまとめたので、気になる方は目を通してみてくださいね。
クレジットカードの仕組み
クレジットカードはその場で現金がなくても、後払いで支払えるカードです。
クレジットカードを発行する際は、クレヒス(信用情報)をもとに審査が行われます。
そして支払い能力があると判断された人にのみクレジットカードが発行されます。
リボ払いやキャッシングには注意
リボ払いやキャッシングには注意が必要です。
リボ払いやキャッシングは「借りたお金(元金)+利息」に利息がついていく方式で、なかなか元金が減りません。
繰上返済をするなどの対処をしないとたくさんの利息を支払うことになってしまうので、基本的には利用しないのが無難です。
良好なクレヒス(信用情報)を積むことが大切
クレジットカードを使う際にもっとも大事なのは、「延滞をしない」ことです。
支払いを延滞すると、自分のクレヒス(信用情報)に傷がつき、一定期間新たにクレジットカードが作れなくなったり、ローンを組みにくくなったりするので注意しましょう。
クレジットカード審査基準を徹底解説!3Cとは?なぜ落ちたの?カードの作り方・更新での審査もこれを読めば全てがわかる!【2019年最新版】
高校生でももてるデビットカードを使っていこう!
クレジットカードは一般的に18歳以上(高校生を除く)でないと作れません。
※一部、高校生でも作れるクレジットカードがあります(後述します)。
一方、デビットカードは15歳(中学生を除く)もしくは16歳から作れるものがほとんどです。
高校生のうちからキャッシュレス決済に慣れておきたいなら、デビットカードを使うのがオススメです。
デビットカードを簡単に説明すると
「銀行口座に入っているお金を自由に使えるカード」
デビットカードで支払いをすると、即座に銀行口座から利用額が引き落とされます。
そのため銀行口座の残高以上に使いすぎることはなく、審査なしで発行できます。
最近ではGMOあおぞら銀行など、デビットカードとキャッシュカードが一体化したカードも多くなってきましたね。
ちなみにデビットカードとクレジットカードの違いは以下のような点です。
クレジットカード | デビットカード | |
支払い | 後払い | 即引き落とし |
利用限度額 | 審査で決められた利用限度額内 | 銀行口座に入っている金額 |
支払い方法 | 一括、分割、リボ払いなど選べる | 一括のみ |
対象年齢 | 18歳以上(高校生不可) | 15歳もしくは16歳以上(高校生OK) |
審査 | あり | 基本的になし |
高校生がデビットカードを持つことによって得られるメリット
高校生がデビットカードを持つと、さまざまなメリットが得られます。
- お金の勉強になる
- 自分でファンクラブに入会できる
- オンラインで使える
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
1,お金の勉強になる
クレジットカードを使うようになる前にデビットカードを使っておくと、お金の勉強になります。
デビットカードは口座にある金額の範囲内で利用することになるので、いつ、どこで、どのくらいお金を使ったということに気をつけられるようになります。
クレジットカードを上手に使うにはお金の管理が重要になるので、まずデビットカードで慣れておくとクレジットカードに移行する際にスムーズです。
2,自分でファンクラブに入会できる
デビットカードがあれば、親に頼まなくても自分でファンクラブに入れるケースがあります。
以下の動画で詳しく解説していますよ。
▼中高生でもカードが作れるよ!動画で解説中!
3,オンラインで使える
デビットカードは基本的にオンラインショッピングでも使えます。
オンラインショッピングでは、クレジットカードを持っていない高校生は支払い方法に困ることが多いと思います。
カード以外の支払い方法は、プリペイドカードを買う・銀行振込にする・代引きにするなど、支払いの際に手間や余計なお金がかかる方法になってしまいがちです。
そんな時にデビットカードを使えば、クレジットカードのようにその場で支払いができるのでとても便利です。
デビットカードの上手な選び方
デビットカードを選ぶ際には、ポイント還元率、国際ブランド、手数料に注意してみてください。
ポイント
デビットカードはクレジットカードには劣りますが、利用金額に応じてポイントが貯まることが多いです。
ポイント還元率が高ければ、それだけポイントが貯まりやすくなります。
貯まったポイントは支払いに利用できたり、キャッシュバックを受けられたりとカードによって使い方が異なります。
国際ブランド
デビットカードの国際ブランドは、現時点ではVISA、JCB、MasterCardがあります。
※国内発行のデビットカード
国内で使うのであれば、基本的に国際ブランドはどれを選んでも問題ありません。
海外で使う場合はVISAやMasterCardがオススメです。
【JCB,VISA,MasterCard】国際ブランドはどれがいい?国内シェアは?海外旅行に行くなら?国際クレジットカードとは?
入出金手数料
デビットカードには、お金を入金(チャージ)する際や出金する際に手数料がかかるものがあります。
「月○回まで手数料無料」といったケースもあるのでよく確認しましょう。
オススメデビットカードの紹介
オススメのデビットカードを紹介します。
GMOあおぞらネット銀行デビットカード
GMOあおぞらネット銀行のVISAデビットカードは、年会費無料で15歳以上であれば申し込めます。
クレジットカードのような審査がないので高校生でも簡単に発行できますよ。
GMOあおぞらネット銀行のVISAデビットカードにはポイント制度があり、毎月1日~末日までのVisaデビットカード決済額の0.6~1.5%をキャッシュバックしてくれます。
※キャッシュバック率はカスタマーステージによります。
>>カスタマーステージの詳細はこちらの公式サイトをご確認ください。
入出金はセブン銀行やイオン銀行といった提携先ATMで行えます。
手数料 | ||
---|---|---|
入出金手数料 | 入金(チャージ)手数料 | 無料 |
出金手数料 | カスタマーステージによって月2回~15回まで無料、以降1回108(税込)円 | |
残高照会 | 無料 | |
振込手数料 | GMOあおぞらネット銀行あて | 無料 |
他の金融機関あて | カスタマーステージによって月1回~15回まで無料、以降1回154円(税込) | |
組戻手数料 | 1件864円(税込) | |
振替手数料 | 振替手数料 | GMOあおぞらネット銀行間での振替手数料は無料 |
振込限度額(個人) | |
---|---|
初期設定 | 50万円 |
設定可能上限 | 200万円 |
ATM利用に関する限度額(個人) | |
---|---|
初期設定 | 50万円 |
設定可能上限 | 200万円 |
Visaデビット利用における限度額 | ||
---|---|---|
海外ATM | 初期設定 | 1日10万円 |
設定可能上限額 | 0~100万円 | |
国内・海外ショッピング | 初期設定 | 1日30万円 |
設定可能上減額 | 0~200万円 |
国際ブランドはVISA。不正利用の補償も付帯
このデビットカードは国際ブランドのVISAが付いているので、クレジットカードを持てない高校生には海外旅行や留学先でも重宝します。
具体的には、VISAのマークの付いたお店でクレジットカードと同じように使ったり、「VISA」または「PLUS」のマークの付いた海外ATMで現地通貨を引き出したりできます。
また、このデビットカードにはVISAのタッチ決済が搭載されているので、海外の自動販売機などでもカード払いができて便利です。
なお、海外ATMを利用する際は、キャッシュカードの暗証番号とは別の4桁の「VISAデビット暗証番号」が必要になります。
キャッシュカードの暗証番号とVISAデビット暗証番号を別の番号にしている人は注意してください。
海外で現金が必要なら「クレジットカードのATMキャッシング」が便利。アメリカ(ハワイ)・中国・韓国・台湾などでの利用方法を解説。
バンドルカード
バンドルカードは年会費無料で、審査はありません。
そのため学生でも持てるのがメリットです。
ここまではデビットカードと同じですが、バンドルカードは「プリペイドカード」という種類のカードです。
Suicaのように事前にチャージした金額のみが使用できます。
バンドルカードの種類
バンドルカードにはアプリを利用してネット上だけで使える「バーチャルカード」と、実際にカードを発行して実店舗でも使える2種類の「プラスチックカード」があります。
▼バンドルカードの種類
- バンドルカード(バーチャルカード)
- バンドルカードリアル(プラスチックカード)
- バンドルカードリアル+(プラスチックカード)
※プラスチックカードを発行する際は発行手数料が「300円または400円」もしくは「600円または700円」かかります。
バンドルカードは、バーチャルカードであれば無料で即発行できます。
バーチャル | リアル | リアル+(プラス) | |
---|---|---|---|
1回あたりのチャージ上限額 | 3万円 | 10万円 | |
月間のチャージ上限額 | 12万円 | 200万円 | |
有効期限内のチャージ累計額 | 100万円 | 上限なし | |
残高の上限額 | 10万円 | 100万円 |
以下の方法でチャージができます。
- ポチっとチャージ※
- ドコモ払い※
- セブン銀行ATM
- コンビニ端末(ファミリーマート、ローソン、サークルK、サンクス、ミニストップ、セイコーマート)
- クレジットカード
- ビットコイン
- ビットコイン(bitFlyer)
- ネット銀行
- 銀行ATM(ペイジー)
※ポチっとチャージ、ドコモ払いのみチャージ手数料が有料
出典:バンドルカード(公式サイト)
なお、一度入金したら出金はできません。
これまで未利用日数に応じてかかっていた口座維持費については2018年7月23より無料になり、より使いやすくなりました。
サポートデスクがある
バンドルカードにはサポートデスクがあり、カードをなくしたり不正利用があったりしたらすぐに連絡できます。
高校生でも一部の人はクレジットカードを作れる
クレジットカードは基本的に、安定した収入のある18歳以上の社会人が利用するものです。
大学生や専門学校生、専業主婦などが作成できるカードもありますが、あくまで例外的な位置づけでした。
イオンカードが卒業間近の高校生ならカードを作成できるようにしたのは大きなニュースです。
一般的なクレジットカードの申込基準は、高校生不可
イオンカードの公式サイトには、申込み対象者について以下のように書かれています。
-
「18歳以上で電話連絡可能な方なら、お申込みいただけます(高校生は除きますが、卒業年度の1月1日以降であればお申込みいただけます)。」
つまり、高校生がイオンカードを作れる条件は、以下のとおりです。
卒業年度の1月1日以降に18歳になっていない早生まれの人たちは、カードを作成できません。
18歳になってから申し込むようにしましょう。
作成できるカードは、イオンカード、イオンカードセレクト、イオンSuicaカードです。
それぞれデザインカード(ディズニー、ミニオンズ柄)も発行されていますので、オススメのカードについてはのちほど紹介しますね。
親権者への同意はしっかりとっておこう!
イオンカードはなぜ規定を変更したのか?
なぜイオンカードが規定を変更したのかは明らかになっていませんが、「顧客を早めに囲い込みたいから」だと思われます。
最近はキャッシュレス化が進んでおり、大学生や専門学校生になるとクレジットカードを1枚は作成することが多いです。
イオンカードも今までは高校卒業後のカード入会を勧めていましたが、今回その時期を前倒しにしたことで、ほかのカード会社よりも早く若い顧客を囲い込めるようになりました。
今後ほかのカード会社も、高校生がカードを作れるようにするかもしれません。動向に注目ですね。
オススメ!イオンカードのデザインカード
イオンカードのうち、高校生に人気のデザインカード2種について紹介していきましょう。
2種類とも、入会金・年会費とも無料で作成できます。
また、200円(税込)の利用ごとにポイントが1ポイント貯まったり、イオン系列のお店で利用すればポイントが2倍になったりと、通常のイオンカードと同じ特典もついています。
日々のお買い物にも利用しやすいですよ。
ケロンくん
高校生に人気!ミニオンズカード
かわいいミニオンがプリントされた「ミニオンズカード」は、高校生や大学生に人気のカードです。
ミニオンズといえばユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)で会えると有名ですが、このカードをUSJで使用すると、ポイントが通常の10倍も貯まります。
また、イオンシネマの利用料金がいつでも1,000円!
映画好きにはたまらない特典ですね。
さらに、ミニオンズカード利用者であれば、貯まったポイントをお好きな「ミニオンズオリジナル商品」と交換できちゃいます!
ミニオンズファンにぜひ持ってほしいカードですね。
イオンカード・イオンカードセレクトから「ミニオンズ・キングボブデザイン」に切り替えられる?USJ・イオンシネマ・ときめきポイントの特典・年会費やキャンペーンについても解説!
イオンカード(ミニオンズ)の申し込みは、こちらから。

newデザインが登場!
キングボブverも2018年に新たに登場しました。
ボブ好きにはこちらもオススメです。
まとめ
イオンカードの規定が変更され、卒業間近の高校生から作成できるようになりました。
ミニオンズカードやディズニーカードなどを手に入れて、USJや日々の買い物で利用してみてくださいね。
それまでは、デビットカードやバンドルカードの利用がオススメです。
カードの扱い方をマスターして、日々の買い物をよりお得にしていきましょう。