大抵のクレジットカードにはICチップと呼ばれる金属製の金色の小さいチップが搭載されています。
その一方で、ICチップがないクレジットカードも存在します。
実は、海外旅行にICチップがないクレジットカードを持っていくと使えない可能性があるのをご存知でしょうか?
今回はなぜICチップがないクレジットカードは使えないのか、その理由についてご説明します。
▼動画ででも解説しています♪
この記事の目次
そもそもなぜICチップが搭載されたの?
▼イラスト左の金色のチップをICチップと言います
クレジットカードは元々、カード裏面に貼られている磁気ストライプにカード情報を入れて機器に読み取らせるという決済システムでした。
しかし、時代が進化するとともに犯罪の手口も巧妙化して、磁気ストライプの情報が読み取れるようになってしまったのです。
これによりカードを不正使用される可能性が高まったため、カード会社各社が安全な決済手段としてICチップに情報を入れて使おうと考えたのがきっかけです。
その後、2006年に業界ではじめてICチップ搭載型のVISAカードを発行し、スピード発行として特許も取得しています。
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ICチップが付くと何が変わる?
クレジットカードにICチップをつけると、決済の確認が暗証番号に切り替わります。
従来の磁気ストライプでは暗証番号の設定ができなかったため、本人によるサインで確認を取っていました。
しかし、本人以外の人がサインを真似るなどの不正が相次いだため、暗証番号での管理を行うようになったとされています。
クレジットカード会社はカードが不正に利用された場合に備え、各種補償サービスを用意しているのをご存知でしょうか?
その補償規約の中には「暗証番号を利用されて不正使用された場合は補償対象外」と明記されているケースも。
暗証番号の管理は十分に注意するよう気をつけましょう。
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▼クレジットカードの無断使用について
日本の決済環境は遅れている
2013年にVISAが発表したレポートによると、「ICが使われた取引は全体の17%」と表記されています。
また、経済産業省の資料によると、ICチップ付クレジットカードの普及率は70%を超えているとされており、加盟店と顧客の間に大きな溝があることがわかりますね。
出典:経済産業省「クレジットカードの不正使用と割賦販売法改正」
近年では、モバイル型決済端末の普及が進んできており、各社ともにICチップ対応型の販売を推進しています。
その一方で、中国現地で使われているAlipayやWe Chatなど、電子マネーの普及具合を比べると日本はまだ遅れているのも事実。
ICチップ付きのカードの普及も相まって、日本の決済ビジネスはまだまだ進歩している途中だといえるでしょう。
改正割賦販売法が成立
2016年12月に改正割賦販売法が成立しました。
この販売法はクレジットカード加盟店に対し、ICチップに対応した決済端末の導入を義務つけるもので、政府は普及率を2020年までに100%を目指しています。
これにより先ほどの「17%」という数値も大きく変わってきており、今では磁気ストライプよりもICチップの読み取りに対応した加盟店のほうが多く見受けられます。
参考 クレカ不正使用防止へ改正法成立 IC型対応を義務づけ(日本経済新聞)▼割賦法についてこれだけは知っておきたい!
自身のクレジットカードがICチップに対応していなかったらどうする?
もし、すでに持っているクレジットカードがICチップ非対応だった場合、まずは自身のカードに対応したカードデスクに相談してみましょう。
大抵のカード会社はICチップを搭載した新しいカードへの切り替えを受け付けています。
カードデスクに電話をしたら、「今〇〇(カード名)を使っているんだけれども、ICチップをつけることは出来ますか?」と聞いてみましょう。
オペレーターの方で、そのカードにICチップが搭載できるかを調べてくれます。
搭載可能なのであれば「つけてほしい」旨を伝えることが重要です。
家族カードなどでは本会員の手続きが必要になることもあるため、当人が電話をするよう心掛けましょう。
現在はICチップ付きクレジットカードが主流
クレジットカードの再発行扱いでICチップをつけたカードを送ってくれるケースも多くなっています。
しかし、再発行になるとカード発行手数料が1,000円ほどかかってしまう恐れもあるため、注意深くオペレーターの話を聞きましょう。
現在ではICチップ付きのクレジットカードがほとんどなため、更新年月に合わせて自動的にICチップの付いたクレジットカードが送られるかと思います。
この点も不安なのであればオペレーターに確認しておきましょう。
事前にオペレーターに相談するよう心掛けましょう。
3. 海外旅行の前に確認しておこう
暗証番号は忘れないように!
三井住友カードの公式ホームページによると、海外加盟店、とくにヨーロッパでは暗証番号が必須化されているようです。
クレジットカードを利用する際に暗証番号がわからないなど不審な点が見られた場合は、加盟店の判断によりクレジットカードの利用が断られてしまうこともあります。
フランス、イギリス、アイルランドなどでは、カード利用の際に暗証番号の入力を求められるケースがほとんどであり、暗証番号がわからない場合は加盟店の判断によりクレジット利用を拒否されるなど、カードをご利用いただけない場合がありますのでご注意ください。
また、暗証番号を4桁以外で求められる国もあるようですが、こちらは必ず4桁で入力しましょう。
先頭や末尾に「0」を付け加えて指定された桁数にする必要は一切ありません。
4桁以外の番号を求められる国もありますが、その場合でも4桁の暗証番号を入力することで利用できます。
暗証番号の前後に「0」などをつけて桁数を増やす必要はございません。
暗証番号を忘れたら
万が一、暗証番号を忘れてしまった場合は海外旅行の前にカードデスクに電話をかけて、暗証番号の照会を行ってください。
暗証番号は郵送にて1週間前後で通知されます。
また、ICチップ搭載型クレジットカードの暗証番号を変更する場合は新たにカードを作りなおす必要があります。
海外旅行の1カ月前までには手続きを終わらせておきましょう。「手続きを忘れて海外でクレジットカードが使えない!」という事態になっては目も当てられません。
作りなおす際に発生する手数料はカード会社によって異なるため、必ずチェックしておきましょう。
ケロンくん
絶対にICチップが無いと使えない?
海外旅行に行った際に、絶対にICチップがクレジットカードに付いていないと使えないのかと問われると、答えはNoです。
実際には裏面の磁気ストライプを読み込ませたり、端末にカード番号を入力することで使えたりする場合があると言われています。
また、カードブランドによって使えることもあるため、必ずしもICチップが無いと海外ではクレジットカードが使えないという訳ではないようです。
しかし、カードを使える機会を増やすためにも、IC付きのクレジットカードは必須だと言えるでしょう。
▼チップもクレジットカードで払える!
セキュリティを考えるとICチップ付きカードは必須
日本のクレジットカード会社が発行するICチップ搭載型クレジットカードは、ICチップと磁気ストライプの両方を搭載しています。
そのため、磁気ストライプにしか対応していないお店でも決済することが可能です。
しかし、お店の店員が磁気ストライプで決済できることを知らなかった場合、ICチップが付いていないとわかると支払いを拒否される恐れもあります。
ICチップが搭載しているカードを必ず1枚は持っていくようにしておくことで、支払い拒否に出会う確率を減らすことが出来るといえるでしょう。
▼海外旅行にオススメしたいクレジットカードはコレ!
まとめ
海外旅行の際には必ずICチップが付いたクレジットカードを持ち歩くようにしましょう。
すでに持っているクレジットカードがICチップを搭載していない場合は、カードデスクに電話することで交換対応をしてくれることもあるためご参考ください。
海外でカードが使えない時に困るのは自分自身です。
せっかくの旅行を素晴らしいものにするためにも、「海外ではICチップがないカードで使えないの?」と悩まずに海外で使えるICチップ付きのクレジットカードを手に入れておきましょう。
もちろん、クレジットカードに付帯する海外旅行保険を賢く使えば、より安心して海外旅行を楽しむことが出来ます。
合わせてよみたい
「クレジットカードで支払いたいです」これ、英語で何って言う?海外旅行でスマートに買い物するために覚えておくべきフレーズ。
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